江戸川乱歩全集 第1巻 屋根裏の散歩者 江戸川乱歩

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・ミステリ小説から本格的に本読みを始めたのに、古典をちっとも読んでなかった!
ということで江戸川乱歩さんから。いきなり横溝正史さんだと重すぎる気がして^^;
・国語の便覧とか解説書を見ると、江戸川作品て昏くて怪しい(妖しい、ではない)感じの作風が多いって書き方がされてるけど…若い頃はそうでもなかったんだな、というのが第一印象。暗いには暗いんだけど、まだ薄暗い感じ。もっと後の作品の方が、暗さがねっちょりしてる気がする(笑)トリックも素朴で、思ってたより読みやすかったです。
【二銭銅貨】/【一枚の切符】/【恐ろしき錯誤】/【二癈人】/【双生児】/【D坂の殺人事件】/【心理実験】/
【黒手組】/【赤い部屋】/【日記帳】/【算盤が恋を語る話】/【幽霊】/【盗難】/【白昼夢】/【指環】
【夢遊病者の死】/【百面相役者】/【屋根裏の散歩者】/【一人二役】/【疑惑】/【人間椅子】/【接吻】
・書き出して気付いたけど、短編が多い(今の小説が長いのかな)!でも、ひとつひとつの作品が頭にすごく残ってるんですよねー。
「近い内に、ちっとも証拠の残らない様な方法で、お前を殺してやるのだぞ、お前がそうして、女の様にベチャクチャ喋れるのも、もう長いことではないのだ。今の内、せいぜい喋り溜めて置くがいいよ」三郎は、相手の止めどもなく動く、大ぶりな脣を眺めながら、心の内でそんなことを繰返していました。この男が、間もなく、青ぶくれの死骸になって了うのかと思うと、彼はもう愉快で耐らないのです。/マッチの棒に浸した清水を、用意深く、一滴一滴と、瓶の中へ垂らしていますと、自分自身の呼吸が、悪魔のため息の様に、変に物凄く響くのです。(「屋根裏の散歩者」)
・なんかね、読んだ途端にすっと映像になって頭に入ってくるんです。お前なんか殺してやるんだからなウヘヘヘヘとか思いながら世間話してる変態の図がぱっと浮かぶというか。「、」が多い文はひっかかりが多くて読み辛いと勝手に思ってたけど、打ち方が上手いと点があった方が文が力強くなりますな。
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